きのう9月8日、サントリーからビール、「ザ.モルツ」が発売された。従来のモルツを販売終了し順次ザ.モルツに置き換える計画という。
ビールが好きで何度も武蔵野ビール工場でおいしいプレモルをタダでごちそうさせてもらっている身としては、なぜこの時期に新製品を投入するのかを考えずにいられず、勝手ながら書いてみた。
いちばんの理由は、来年に実施を見込んでいる酒税法改正を見据えたシェア拡大を狙っているように思う。この酒税法改正は、賛否両論があって実施がいつごろ、どうなるかまだわからないが。
現行の酒税法での税率は、使用している麦芽の比率によって税額が決まっている。
例えば、350ml缶のビールは77円、発泡酒は47円、第3のビールは28円といった具合。
この税率制度にそってビール各社は各種の製品を作り販売戦略を立てている。
ところが、財務省は現在のビール、発泡酒、第3のビールの酒税を今の税収規模を変えず(損をしないような)に税額を一本化させたい計画を持っていて、税額を一律55円で計算しているようである。
となると発泡酒と第3のビール(例えば麦とホップや金麦)は、値上がりし、いっぽうビールは値段が下がる。
それまでに「本物志向」のビールを定番化して市場で認知されたい考えがあって今回の新製品を計画、投入したと考える。
サントリーによると、ザ.モルツのコンセプトは苦味とコク、ほのかな甘みの理想的なバランスを生かしたニュースタンダードビールと言っている。
テレビCMでは、EXILEがドライに生きてて楽しいと言う場面がある。
飲み味がドライなフレイバーなのかと思うのは間違いで、どうやらアサヒスーパードライをライバル視しているようである。
サントリーのビールシェアは、業界4位。ビールに発泡酒と第3のビールを含めると業界3位だという。
今回新発売のザ.モルツによってビール業界におけるサントリーのシェア拡大になるか。
サントリーの府中ビール工場が地元にあることもあって、応援したくなる。
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